犬・猫の里親になるために必要なこと
一般的にペットショップや、ブリーダーさんから迎え入れることが多いですが、最近注目を集めているのが、譲渡会などを利用した里親制度です。
様々な事情で飼い主さんがいない可愛そうな犬・猫(保護犬・保護猫)を譲り受け、新しい家族の一員として受け入れる。それは尊い命を守ることにもつながります。「保護犬・保護猫」といっても、全ての犬が野良犬や迷子犬、捨てられた犬ではありません。1頭1頭さまざまな事情を抱えた子達です。
・保健所、愛護センター、保護団体や個人で保護されている。
・飼い主が飼育できなくなった。
・多頭飼育崩壊やブリーダー崩壊現場からレスキュー
・繁殖引退
・高齢
・障害のある
・虐待による心に傷を負っている
・正しい飼育されなかった
・他
1頭1頭の事情は異なります。その子の抱える事情を受け入れて里親になる心構えが必要です。もし自分の家で迎え入れた後に問題や悩みが出てきた場合は、必ず譲渡を受けた動物愛護団体や動物愛護センターに相談をしましょう。まず最初に覚悟しておかなくてはいけないのは、成犬は子犬よりしつけに時間がかかる場合が多いです。トラウマを抱えている子達もいます。諦めず気長に、根気強く信頼関係を築いていかなくてはいけません。
現在までどんな暮らしをしてきたのかといった背景から、健康状態やワクチンの接種状況、避妊去勢の有無、わかっている犬の性格や苦手なことなどを詳しく聞いておきましょう。迎え入れたら少しでも早く距離を縮めたい気持ちから、体をたくさん触ろうとするなど、しつこく構おうとするケースが多いですが、ストレスから体調を崩すことも考えられます。家に到着して新しい環境になれるまでの期間は、焦ることなく穏やかにゆったり見守って少しずつ距離を縮めて信頼関係を築きましょう。向かい入れてすぐは、逃げ出してしまう犬・猫がいます。慣れるまでは迷子札ををつけ室内でもリードを首輪にぶらさげておきましょう。(マイクロチップ推奨)しばらくは飼い主が外出などで留守番をさせる時など、サークルやケージの中で待たせるようにすると、犬の安全を守ることにもつながります。中には来訪者などにかみついてしまうなど、問題を起こしてしまうことがあるので注意しましょう。
保護犬・猫を迎える選択肢が広まることが殺処分ゼロに繋がっていく事から、日本動物愛護推進協会でも、譲渡会活動を行っております。